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八重は嫌いですか?

『ウィリアム・モリスの庭』という本を毎年図書館で借りて読む。
この本はモリスの自然に対する哲学が突き刺さってきて、読むとかなりへこむ(ので買わないで図書館で借りる)。
それなのにどうして読むのかというと。
やはり良い本と感じるから。

””フローリスト”という語は、モリスの時代には、花の大きさや花弁の数を増やすために花を交配し、より目出つ八重咲きに改造する育種家を説明するために用いられた。モリスの洗練された感覚は、新しい栽培品種の不自然さによって傷つけられ、彼らはそれを”フローリストとの花”と軽蔑して呼んだ。モリスは自然な花を大切にした。そして植物に対するそのような操作と、その結果過剰開発された花ーー彼の言葉では「美を考えない変化、変化のための変化」の氾濫を嘆いたのである。
モリスは、彼の愛した花、薔薇が、人口の香りと色をつけられてキャベツの大きさになるまでいじくりまわされたことに特に腹を立てた。彼にとって、野生の薔薇は決して改良を加えてはならないものだった「全体の形でも細部でも、道端の茂みにある薔薇より美しい薔薇はない。どんな香りも、その芳香よりも甘くなく純粋ではない。」...........”

↑このように、その土地の自生種や改良されていない花がいかに大切かということが、びーっしりと書かれていて、珍しい植物が集めてられているような庭をとても非難している。

それはそうと、気になることが。
.........イングリッシュローズのモリスの名がついたあのキャベッジローズは、あれは本人的には大丈夫なのでしょうか?まあ、亡くなってるので気にしない気にしないで良いのかな。ちょっと心配してみちゃったりして。

家だって八重咲きとか、キャベッジローズもたっくさん、自生種なんてほとんどなくて、外国から来た品種ばっかり。ヤバイ。
ほんとにすみません。
すばらしいセンスの人だけに言っていることが正論で本に向って頭を下げてしまう。
一重の花は改造種より蝶や蜂にとって貴重な蜜源になるとも書いてある。
フラワーエッセンスでも、野の花から作った方がパワーがあるみたいだし。
良い訳だけれども、私も最初にお花が好きになった頃は”花なら何でも良い”って調子だったけれど、色んなお花を育てるうちに、ここ最近は改良された品種より原種(に近い)花がだんだん好きになってきたし、南国に咲くお花を無理に育てるよりも北方系の寒さに強いお花の方が良いと感じる。
でも八重もかわいいのあるし、新しいお花も植えたいし、派手な一年草も欠かせない.......まだゆれゆれで信念ないっす。

モリスの本の後は、ターシャの庭の本を見て「ターシャだって八重のシャクヤク植えてるしい~」と自分を安心させる。




お花の苗は秋になると売っていない、ということすら知らなかった数年前。寒々としたころに花卉農家を訪ねたら「余っているから植えてあげて。皆には内緒だよ。お客さんには余ってもあげたらだめだって言われてるの」と、おばあさんにコソっともらったオダマキ。それこそオダマキの八重はそんなに......だっだけど、こんなちょっとした思い出もお花の形うんぬん以上に大切で、咲くたびに「大きくなりましたよー」と心の中でご報告。なにせ内緒だからね。
キャットミントとの相性も抜群で大好きになった。
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